にいがた市民による環境大作戦!!エコやろてば

新潟市の現状はもちろん、環境エコ活動などを楽しくわかりやすくご案内します。

エコ博士への道

環境保全編

大気環境の保全

大気=空気は、目で見ることができません。しかし、私たちが生きていくなかで、きれいな空気はとても大切なものです。
空気を汚染する原因として、工場から排出されるばい煙や自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物、硫黄酸化物や炭化水素などがあります。これらは人体や植物に影響を及ぼし、酸性雨(※1)や、光化学スモッグ(※2)の原因となり、さらに地球温暖化へも影響します。
新潟市では、監視システムにより汚染状況をより早く把握するとともに、発生源となる工場などには立入調査を実施しています。
新潟市の環境の状況
※1 酸性雨:酸性の度合いを示す数値pH(ピーエイチ)が5.6以下の雨のこと。硫黄酸化物や窒素酸化物が雨に溶けることで発生します。樹木を枯らしたり、金属を溶かしたりする。
※2 光化学スモッグ:窒素酸化物や炭化水素が太陽の紫外線により化学反応を起こしてできる光化学オキシダントが空気中に増えて霧がかかったようになること。光化学オキシダントは人の目やのどに刺激を与える。

水・水辺環境の保全

新潟市には信濃川や阿賀野川のような大きな川、福島潟、鳥屋野潟、佐潟のような湖沼など豊かな水環境があります。
川の水は、私たちが飲み水や農・工業用水として利用できる貴重な淡水です。またその流れは山からの栄養分を海へと運び、海草や魚介類を育てるのに役立っています。
川は流れているからといって、いくら汚しても自然の浄化作用できれいになるというものではありません。
これらの水環境を良好なものに保ち、次の世代に残すには、私たちが努力し、守っていかなくてはなりません。
かつて、急速な都市化による多量の生活排水や工場排水が川に流れ込んだことが原因となって水質が悪化してしまいました。近年は工場排水の規制や下水道整備が進み、水質改善されてきています。しかしすべての観測地点で環境基準を満たしてはいません。
2009年現在、水質を悪化させる原因で一番大きなものは工場などからの産業系排水ではなく、家庭からの生活系排水であると言われています。
米のとぎ汁1リットルを魚がすめるようにするには、500リットルの真水が必要です。
川や湖沼などの水辺は様々な動植物のすみかや、繁殖場所として重要です。特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地は「ラムサール条約」に登録され、保全されています。新潟市では2009年現在、西区にある佐潟が登録されています。
新潟市の環境の状況

野生生物種の保護

野生生物種の絶滅は、開発による生息・生育環境の悪化、狩猟による乱獲、外国からの移入種の増加、天災など様々な要因が重なって起こります。
本来生息・生育していた動植物の種類が減少し、ある一定の種が増加して単純になった生態系は、食物連鎖が単純化したり、環境の変化に対応する力が弱まったりしてしまいます。すると、一度にたくさんの種が絶滅したり、生物による環境調整機能が弱まってしまう恐れがあるため、生物多様性(※1)を保つ必要があります。
絶滅が危惧される生物を集めたリストを「レッドデータブック」といい、この中には例えばトキも登録されています。
日本産のトキは2003年に絶滅してしまいました。現在、佐渡にいるトキは中国産のトキの子孫です。
生物のすみよい環境をつくるため、現在ある自然を活かし、その改変を最小限にとどめ、必要に応じて新たな生物の生息・生育空間を創造していく取り組みがなされています。
新潟市内の小学校数校では、校庭など学校敷地内に学校ビオトープ(※2)をつくり、かつてその地域に生息・生育していた生き物を呼び戻し、環境教育の場として活用しています。
市の郊外にある水田も、湿地の環境に近いため、水生生物や水鳥など様々な生物のすみかとなり、生物多様性(※1)の形成に役立っています。
しかし、農薬や化学肥料をたくさん使っていては、生物は棲むことができません。
堆肥による土づくりや化学肥料、化学農薬の低減を一体的に行い、環境に優しい農業に取り組む農業者をエコファーマーに認定する制度があります。
新潟市でも2009年現在100を超える生産者が認定されています。
※1 生物多様性:植物や動物の種がバラエティに富み、複雑で豊かな生態系のバランスが保たれていること。
※2 ビオトープ:その地域にすむ様々な野生生物が生息・生育できる空間のこと。ドイツ語のBio(生き物)とTop(場所)を組み合わせた言葉。
新潟市の野生生物に関する情報

森林の保全

森林はたくさんの動植物を育み、水を蓄え、土を肥やし、生物に豊かな恵みを与えてくれます。また、樹木は生長するときに二酸化炭素を吸収するため、地球温暖化防止に重要な役割を果たしています。
地球上の森林面積は、陸地面積の30%です。日本の森林面積は国土の66%を占めています。
しかし、健全な森林を維持していくには、間伐(※)や下草刈りなど適切な管理が必要です。
※ 間伐:混みすぎた林の立ち木を間引いて、日光が木の根元にまで届くようにすること。これによって木の生長が促される。

ヒートアイランド現象

ヒートアイランド現象とは,気温を等高線で表したとき、都市の中心部が郊外に比べて島のように高くなる現象をいいます。
この原因として、ビルの空調設備や車などからの人工排熱が増えたこと、コンクリートの建物や舗装道が増えて、より熱を吸収するようになったこと、高層ビルによって風の通り道が妨げられたことなどが挙げられます。
また、緑地が減ったことで植物や土壌の蒸散作用での気温を下げる効果が少なくなったことも原因のひとつと考えられます。
ベランダや屋上で花壇、菜園を楽しむことは、コンクリートの建物の輻射熱を緩和し、ヒートアイランド現象を和らげるのに役立ちます。

グリーン購入

グリーン購入とは、製品やサービスを購入するとき、それらの必要性を十分に考慮し、価格や品質、利便性だけでなく、環境のことも考えて環境への負荷ができるだけ少ない製品やサービスを購入することをいいます。
平成12年に制定された「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)」では国の機関に対してグリーン購入をすることを義務化しています。 新潟市でも平成14年度にグリーン調達推進方針を定め、この取り組みを全庁ですすめています。
新潟市のグリーン購入に関する情報